クリーンファースト福井です。
前回は主に道具の紹介がメインでした。
今回からエアコンを取り外すのに必要な工程をアウトプットしていきますので参考にして頂ければと思います。作業はあくまでも自己責任でお願い致します。
前回はこちら→・エアコン動作確認・強制冷房運転・使用する道具など
今回は→・ポンプダウン
ポンプダウン(ガス回収)とは、エアコンを取り外すときに、エアコンの内部に残っているフロンガスを回収して、エアコンの室外機内に閉じ込めておく作業のことです。
まず、ポンプダウン(ガス回収)を行うには強制冷房運転をする必要があります。その前に必ずエアコンの動作確認をしてください。
◯作業前にエアコン室内機を3〜5分、最低温度の冷房で運転させる。強制冷房運転のやり方は各メーカ違いますので取扱説明書やメーカー問い合わせてください。
『注意』室外機のファンが回らない場合はコンプレッサーが動いていないので冷媒ガスが回っていないのでポンプダウンができません。
※しばらく運転しても室外機のファンやコンプレッサーが動かない場合は、故障やガスが抜けている可能性が考えられますのでメーカーに問い合わせてください。
※間違ったやり方をすると室外機の故障や爆発してしまいますので慎重に作業してください。室外機爆発動画はこちら
室外機が動き始めたのを確認
動き出したの確認したら配管が繋がっている方のカバーを外します。
カバーを外したら
エアコンを冷房運転したまま、室外機の細い銅管(2分)のバルブキャップを外し六角レンチを使いバルブを右に回し閉めフロンガスを室内機に送り出す事を停止できます。太い方の銅管(3分)のバルブは開いたままなので室内機に残るフロンガスを強制的に室外機に送り込んで封じ込めます。
◉ポイント
必ず細い銅管(2分)のバルブから締める。
ポンプダウンの最中に絶対やってはいけないこと!!
・その場から離れない
・フレアナットをユルメてはいけない。
太い銅管(3分)のバルブを締める
細い銅管(2分)のバルブを閉めた状態のまま、3~5分程度運転します。今度は太い銅管(3分)のバルブキャップを外し同じ様に六角レンチを使いっ右に回して締めます。
これでポンプダウン(ガス回収)は完了し、フロンガスは室外機に閉じ込められます。
冷媒ガス回収チェック方法
小さい方のバルブキャップを外し六角レンチで虫ピン部分を押してみて冷媒ガスが吹き出してこない事を確認します。
※噴き出す場合は冷媒ガス回収ができていませんので3分管バルブを少し開けて冷媒ガスを戻します。そして同じ手順でポンプダウン。
虫ピンを押して「ブシュッ」という短い空気音ならポンプダウン作業が上手くいっています。
ポンプダウンが完了したら室内機の運転を停止し室外機のファン、コンプレッサーが止まったコンセントを抜き。室外機の外したバルブキャップを閉めカバーを閉じ、ポンプダウン(ガス回収)作業は終了となります。
※ポンプダウンの作業は約15分くらい、時間をかけすぎないことがポイントです。あまりに作業時間が長いと、コンプレッサーの停止や故障につながります。ポンプダウン作業は約15分で済ませましょう。
ポンプダウン作業は簡単ですが、一番危険な作業です。ガス回収中に空気が入ってしまったら、故障の原因にもなりますし、最悪爆発してしまいます。単純で簡単な作業ほど慎重にミスのないようにすることが大事です。
手順を間違わなければ比較的に簡単な作業ですので、壁からエアコンを取り外し完全分解クリーニングに挑戦したい方は、この機会にポンプダウン習得してください。
前回はこちら→・エアコン動作確認・強制冷房運転・使用する道具など
今回は→・ポンプダウン
次回は→・フレアの接続を解除
・エアコン取り外し
・エアコン分解
・エアコン洗浄
・エアコン取り付け
・フレア接続
・真空引き
・ガス漏れチェック
・動作確認・完了